┃ 煙草について
神奈川県では、レストランなどでも禁煙にするような条例が敷かれたらしい。
分煙ではなく、禁煙。全面禁煙である。
どこで吸えばいいんだ、という声がネットに書いてあった。
先日も書いたが、「じゃあもうタバコ売るなよ」という話である。
神奈川県の喫煙者には同情する。
煙草はマラソンとか散歩に似ている。
「タバコは、発がん性のリスクの高いし、臭いし、気分転換なら他のことでできないの?」
というのは、喫煙者にとって耳にタコができるくらい聞かされる言葉だが、
感覚としては、マラソンが趣味の人に
「マラソンは、足をくじくリスクの高いし、汗かくし、気分転換なら他のことでできないのか?」
というのと同じようなものだ。
もしくは、散歩が趣味の人に
「散歩は車にひかれるかもしれないし、無意味だし」
と言っているようなものだ。
「言われてみれば、そりゃそうだけど」という話である。
その行為自体が好きなのだからしょうがない。
有害無害は、別にどうでもいい。
車にひかれるかもしれない、というくらい不毛だ。
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「いや、煙草は他人に迷惑かけるから」というのもよく聞く。
煙草を吸わない人が、煙を吸うのは厭だ、というのは理解できる。
だが、それを言うなら、僕は歩いていて向かいからマラソンランナーが走ってくるのを、わざわざ避けるのは厭だ。
散歩している人が突然立ち止まったりして、歩くペースを乱されるのも厭だ。
もっと言うなら、雨の日に傘をさすのもいやだし、満員電車に乗るのもいやだし、
二日酔いで頭が痛いのも、郵便局が5時でしまるのも、
病院で待たされるのも、レンタルビデオを借りて返せないのもいやだ。
きりがない。
ので、どこかで線を引く。
分煙という線引きで納得できない理由は、僕にはわからない。
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今まで何度の値上げも受け入れてきた。
今度の値上げも受け入れる。
だから、喫茶店でタバコを吸う楽しみを奪わないでくれ、と切に願っています。
アデュー