┃ 海外ニート
「なんとか働かずに生きていけないもんかなぁ」と思うわけである。
昨日の日記のように「怠け者」の遺伝子を脈々と受け継いでいる
僕であるから、3日に一回ぐらいはそんなことを考える。
そこで普通は「宝くじを当ててやろう」とか「結婚して養ってもらおう」とか
考えるわけだけども、どうもしっくりこない。
そんなとき、こんなブログを見つけた。
http://tyk97.blogspot.jp/2012/03/blog-post_18.html
ここに書いてあるのは、「物価の安いところ行けば10万円で生きていけるぜ。
10万円はネットでも不動産でもいいから何とか工面しようぜ」
という話である。
おお、これは良い。
きっとアジアは気候も良いし、慣れれば飯もうまいだろう。
僕の場合、今もう既に何個かサイトをやっており、
その広告収入はアベレージで数万円ある。
これに加え、定期的に簡単なWEBの仕事でも受ければ、10万円は遠くない。
いいな!夢があるな!
と、僕は同居人に勢い込んで話した。
「君きみ、僕はあと10年ぐらいしたらアジアでゆっくりしようと思うんだけど、どうかね?」
「なんでアジアなの?」
「物価が安いからね。きっと陽気な環境だし、大嫌いな電車に乗らなくて済むだろうしね。」
「仕事はどうするの?」
「ネットで稼ぐさ。そういう時代だよ」
彼女は、「ふーん、君の考えそうなことだね」とつぶやいた後、こう言った。
「良いアイディアだけど、君はきっと無理だと思う」
一蹴である。
彼女いわく
「君はさびしがり屋だから友達がいないとダメでしょ」
「君はお腹が弱いから、アジアとか無理でしょ」
「というか、君はアジアはおろか、東京以外で暮らせないと思うよ」
なるほど。
確かに、ちょっと想像すると、3日ぐらいですぐに帰りたくなりそうだ。
さびしいからである。
そうだった。
前にも書いたとおり、僕はさびしがり屋だから東京にいるようなものなのだ。
誰かがいないと死んでしまうのだ。
それに、お腹も弱いし、言葉もしゃべれない。
騙されやすいから、あっさり財産を取られて、殺されて海に捨てられるかもしれない。
一気に、意気消沈し、仕事に戻った。
しょうがない。
こうなれば、東京でなるべく頑張るだけである。
とはいえ、たまにこういう空想をしてみるのも悪くない。
どうも考えていたのとは違う30代である。
アデュー