┃ ネコいなくなる
前からわかっていたことだが、あずかっていたネコが
家から去って行った。
預かり主が取りに来たのである。
さびしい。
よく「ペットロス」といって、ペットがなくなると落ち込んだり
鬱になってしまったりすることがあるようだが、
この気持ちが分かる。
やっぱり、生き物が家からいなくなるのはとても寂しいのである。
残されていった爪磨きやネコ用のトイレなどをみて
ため息ついてしまうわけである。
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と、同時に、「僕はまだしばらくはペットは飼えないな」と思った。
今回は2週間ばかりであるから気軽に預かったけど、もしペットを飼うとなると
10年単位でそれが続くわけである。
僕はおそらく転居もするだろうし、もしかしたら結婚したり子供が出来たりするかもしれない。
また、失職したり、急に旅に出たくなったり、そんなとき、
ペットをどうしてやることもできなくなる可能性がある。
なので、とりあえず、この先しばらくはペットを飼うことはなさそうだ。
しかし、さびしい。
ふとした瞬間に、あ、猫、と思う。
しかし、この2週間は夢だったのだ。
ネコなど最初からいなかったのだ、と思うようにした。
アデュー
（2012.4.20[Fri]）
┃ ネコを預かる
先週から、友人のネコを預かっている。
名前は「ノノ」というらしいが、我が家では「ネコ先生」と呼ばれ
（というか僕だけがそう呼び）
お客様扱いでいるわけである。
ちなみに、僕はペットというものを飼うのが初めてである。
きっと誰しもそうだと思うが、「ああネコ飼ってみたいな」とか
「家に子犬がいたらさぞかし可愛いだろうな」などと一度は思うのだけど、
やっぱり一生面倒を見てやる責任が重いので、最終的にペットを飼うまでには
至らないのである。
しかし、今回は2週間だけ、ということで責任も比較的軽い。
同居人も大のネコ好きだし、友人も困っているようなので、
あずかってあげることにした。
で、猫なのだが。
これは可愛い。
めちゃめちゃかわいい。
まず、外見がかわいい。これは周知のとおりである。
次に、しぐさがかわいい。
トコトコ歩いて来て、ごろんと横になる様など、うっとりしてしまうほどだ。
そして、やっぱり懐いてくると、この所作が圧倒的にかわいい。
我が家に来て初日は、緊張していたのか、椅子の下から出てこなかった。
数日すると、部屋の中を歩きだし、威嚇もしなくなる。
やがて慣れてくると、僕の顔を見て「にゃー」と鳴いたりするものだから
もう卒倒モノである。
ちなみに、ネコ先生は非常に臆病者であるから、僕に慣れるまでに
かなり時間が掛かった。
こちらが近づくと、逃げていくばかりであった。
しかし、昨日あたりから急速に我々は仲を縮め、先程などは
僕の手から餌をもらって食べるほどである。
いやぁ、かわいい。
もうメロメロである。
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困るのは、ネコ先生がいつまでもトイレを覚えないことぐらいだ。
部屋のあちこちでおしっこをするから、いつも部屋が臭い。
また、靴の上やマットの上で粗相するため、洗濯も非常に面倒である。
これは最初ちょっとしたストレスであったが、じきに慣れてきた。
ネコ先生はあと5，6日で家に帰ってしまう。
あとどのくらい仲良くなれるか、頑張ってみようと思う次第である。
アデュー
（2012.4.12[Thu]）
