┃ デザインのデザイン
また間があいてしまったのである。
この日記は僕のライフワークであるからして、こういうことは許されない。
毎日書く!
先日、鈴木くんより 原研哉「デザインのデザイン」という本を借りた。
そもそもデザインという言葉からして、僕は良くわからなかったので、
デザインを体系立てて勉強してみようと思ったのである。
で、この本はデザインの成り立ちから、デザインはと何か、ということについて
考察しているのであるが、
その横紙破りなところがとても面白く、最後は爆笑しながら読んだ。
たとえば、「マカロニと再構築する」という部分では、
「マカロニは建築的で、スパゲティは非建築的である、マカロニを再構築するには、その建築性を一度ぶち壊す必要がある」など
大仰なことが書いてあり、
結果生まれてくるのは、「端っこを結び合わせたスパゲティ。これがマカロニの再構築」とかになってしまう。
しかも、これを本気でやっているから面白い。
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でもって、僕もずっと音楽をやっていて、何かを表現するということについては
一時期自分なりに色々考えていたつもりだったのだけど、
気付くと、自由にやっているつもりが、色々なことに縛られていた、ということに気づく。
たとえば、バンドをやるにも、色々趣向を凝らそうと思うのだけど、
思いつくのは、「バンドの範疇を超えていない」アイディアにすぎないのだ。
ギターだけじゃさびしいから、キーボードを入れてみよう、というのは、良く考えることだけど、全然刺激的じゃない。
たとえば、デザイン畑の人がバンドを再構築したらどんな形になるだろう。
「音を出さないバンド」「メンバーがいないバンド」なんかが出てくるんじゃないか。
そして、色々な解釈を持ってきて、それを成立させてしまうと思う。
こういうことをやらねばならんのである。
まあ、かといって、「4分33秒 ジョン・ケージ」が楽しいかというと、全然楽しくない。
その辺、なんかうまくできないもんかな、と思う。
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まだ本は途中だけど、いくつかデザイン及びデザイナーのキーワードを見つけた。
すなわち
・何事も理屈っぽく説明できて、しかも無理やり説得させてしまう
・一見、勝ったのか負けたのかわからない勝負をする
すばらしい。
僕の人生もこうありたいものだ。
アデュー
すばらしい。